「学校に行けない」「家に居場所がない」「でも何か学びたい」

そう感じている不登校生や通信制の高校生は、年々増加しています。文部科学省の統計によると、2023年度には全国で不登校児童・生徒が29万人を超え、その数はさらに増えると予測されています。

しかし、社会や制度の仕組みはまだ十分に整っておらず、「不登校=支援を受けられない」「通信制高校=奨学金対象外」と思われがちです。
実は、2025年現在、不登校や通信制高校に在籍する子ども・家庭向けの金銭的支援や、安心して通える“居場所支援制度”が少しずつ広がっています。

この記事では、「学びたい気持ちはあるけど不安が多い」という学生や保護者に向けて、教育支援金・学費補助・居場所づくりに使える具体的な制度や申請方法を3,000文字以上で詳しく解説します。


🎓 不登校・通信制学生が使える教育支援金(2025年版)


① 高等学校等就学支援金(国の制度)

  • 対象:全日制・定時制・通信制を含む高校(認可校)に在籍する学生

  • 支給額:年額最大39万6,000円(授業料相当額)

  • 支給方法:学校に直接支給される形(実質、学費免除に)

  • 所得条件:年収590万円未満程度の世帯(非課税世帯含む)

👉 通信制高校の授業料にも適用可能。対象校は要確認。


② 地方自治体の「不登校・通信制向け学習支援補助」

例:東京都世田谷区「特別支援教育就学奨励費」

  • 対象:学校に通えない/医師の診断を受けている/フリースクールに通う学生など

  • 内容:年間最大12万円程度の補助(学習支援費・教材費・通学費など)

  • 申請方法:区役所の教育委員会へ相談

例:京都府「不登校支援奨学金(モデル事業)」

  • 内容:不登校生の通信制高校入学・通学に伴う交通費、端末購入費等を補助

  • 対象:家庭の所得制限あり/在籍証明書提出が必要


③ 生活福祉資金「教育支援資金」(厚労省/自治体)

  • 内容:授業料・通学費・受験料などに使える無利子貸付(保証人不要)

  • 対象:低所得・非課税世帯の学生(通信制含む)

  • 返済猶予:卒業後に返済開始/進学し就職すれば実質免除されることも

👉 学費+生活費までカバーできる柔軟な制度。NPO・市役所で相談可能。


④ 民間団体の奨学金・助成金(給付型)

NPO法人キッズドア「スタディサポート給付金」

  • 内容:年額5万円の給付+個別学習支援(通信制も対象)

  • 条件:住民税非課税世帯/ひとり親世帯優先

  • 申請方法:オンライン申請/面談あり

公益財団法人あしなが育英会

  • 対象:親を亡くした学生/経済的に厳しい家庭

  • 内容:月額2万〜5万円(無利子貸付)+進学一時金

  • 通信制含む高校も対象


🏡 学校に通えない子どもたちの「居場所支援制度」


① フリースクールへの補助制度(自治体主導)

  • 内容:不登校の小中高生が通うフリースクールの費用補助

  • 補助額:月額5,000円〜3万円(地域により異なる)

  • 対象条件:在籍証明書/医師診断/自治体との連携スクール など

例:福岡市「フリースクール等通学支援事業」

  • 年間最大18万円の補助金

  • 所得制限なし/公立校に籍があればOK


② 地域子ども食堂・居場所事業(厚労省支援)

  • 内容:誰でも通える地域の“無料・低額の居場所”

  • 提供内容:食事、学習支援、談話、PC利用など

  • 対象:小学生〜高校生(不登校も歓迎)

  • 運営:NPO・自治体・教会・社会福祉協議会など


③ 自治体の「ユースセンター」「若者サポートステーション」

  • 内容:15歳〜29歳の若者向けに、心のケア・キャリア相談・交流の場を提供

  • 不登校経験者歓迎/誰でも利用可/予約制不要もあり


💬 精神的な支援・カウンセリング制度も重要


✅ 学校以外で受けられる“無料カウンセリング”

提供元 内容
精神保健福祉センター 心理士による電話・対面相談(無料)
若者サポートステーション 就労・不安・学校復帰に向けたカウンセリング
自治体教育相談室 教育委員会が設置。発達・適応困難への対応

📝 支援を受けるための3ステップ(具体的行動)


  1. 在籍校・自治体にまずは相談
     → 担任/学年主任/学生課に「支援制度を知りたい」と伝える

  2. 証明書類をそろえる
     → 住民票、課税証明書、医師診断書、在籍証明など

  3. フリースクール・NPOも訪問/問い合わせてみる
     → 無料相談会・オープンスクールが全国各地に存在


💡 支援金・居場所支援を受けた場合の“生活の変化”例


BEFORE AFTER
授業料の支払いが困難 就学支援金で全額カバー
外出ができず孤独 居場所支援で毎週話せる人ができた
家族が疲弊 学費補助で家庭内の負担軽減
食事が不規則 地域食堂で毎日温かい食事を提供される

🎯 まとめ|「学校に行けない」は、支援が受けられない理由にはならない


不登校や通信制に通う学生は、まだまだ制度から取り残されがちです。
しかし2025年現在、国・自治体・NPOを中心に、少しずつ**“居場所”と“学び”の両方を支える制度**が増えてきました。

大切なのは、「声をあげること」と「情報を受け取りに行くこと」。
「通えないから何もできない」ではなく、「通えないからこそ支援がある」――その視点で、今日から一歩踏み出してみませんか?